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溶連菌感染症

溶連菌感染症は、A群レンサ球菌(Streptococcus pyogenes)が原因の感染症です。咽頭炎が最も一般的ですが、皮膚感染症や丹毒、しょう紅熱、扁桃周囲膿瘍、深部組織感染症などを引き起こすこともあります。主に飛沫感染で広がり、潜伏期間は2-5日間です。主な症状は発熱、咽頭痛で、時に嘔吐や腹痛を伴います。診断には抗原検査や培養検査が用いられ、治療にはアモキシシリンというペニシリン系抗生物質が第一選択になります。抗生物質治療開始後24時間経過すると他人にうつさなくなるため、抗生物質内服後24時間が経過し、全身状態が良好であれば登園や登校が可能になります。重要な注意点として、咽頭炎などの後にまれに起こる、リウマチ熱や糸球体腎炎といった合併症のリスクがあります。そのため、症状が改善しても10日間アモキシシリンを飲み切ることが重要です。

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