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アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎は、アレルゲンが鼻の粘膜から侵入し免疫反応が起こることによって、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの症状が起こります。HDやダニなどが原因で一年を通して症状が出る通年性アレルギー性鼻炎と、スギ、ヒノキ、カモガヤ、イネ、ブタクサなどが原因で特定の季節性に症状がでる季節性アレルギー性鼻炎があります。東京都の10年ごとのスギ花粉症の有病率調査では、1996年が19.4%、2006年が28.2%であったのが、2016年は45.6%と著しい増加が報告されています。診断は、血液検査、鼻汁好酸球検査などで行います。近年、血清特異的IgE検査で陰性でも、鼻粘膜局所で微量のIgEが産生され、局所反応を起こすlocal allergic rhinitis(LAR)という概念も提唱されています。アレルギー性鼻炎の治療には抗原除去・回避、薬物療法、アレルゲン免疫療法、手術療法がありますが、2020年より重症のスギ花粉症に対して、IgE抗体製剤(ゾレア®を皮下注射する治療が新たに保険適応となりました。

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