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外耳道真菌症

外耳道の皮膚が傷つきその部分に真菌(カビ)が繁殖する病気で、原因の大部分は過剰な耳掃除によるものです。本来の正常な外耳道皮膚には自浄作用とバリア機能が備わっているのですが、耳掃除をしすぎることによってその機能が低下し感染が起こりやすくなります。外耳道をこすりすぎると知覚が鈍くなり、炎症を起こしてもさらに耳掃除を続けてしまうため、分泌液が出てきて耳の中が湿気を帯びるようになります。高温多湿を好むカビが非常に繁殖しやすい環境になってしまいます。かゆみや強い痛み、耳だれ、耳の閉塞感などの症状が出ますが、細菌感染に比べてなかなか治りにくく、治癒するまでに時間を要します。また、再発を繰り返しやすい病気であるため、まずは耳掃除を止めることが重要で、治療は外耳道の洗浄、抗真菌薬の塗布などの局所治療が主体となります。真菌の落屑物(らくせつぶつ)をきれいに除去することが大変重要で頻回の通院治療が必要となり、治癒するまでに1ヶ月以上かかることもまれではありません。

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